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■カードの説明


■準備

1.全カードをシャッフルし、山札として場の中央に置く。
 山札の横を捨場としゲーム中カードが捨札となった時は表側にしてここに積まれる。
 その隣に全ての銭を集めて置きこれを質屋とする。
 ゲーム中の銭の支払い先や補充時の銭取りはここから行う。
 勝利点カウント用にダイスは各人2個づつ持っておく。

2.最近芸能を鑑賞した人が先手番となる。
 各人は質屋から3銭を取ってゲームスタート。

例:





■ゲーム進行

1.補充 2.営業 3.本席


以上の3つの行程で進行します。以下詳細

1.補充
演者達が寄席界隈に姿を現す行程、気の利いた人がこの作業を行う。
山札から3枚を引き、山札の隣(捨場の逆)に横一列でカードを順番に表側にして並べる。
山札側を内側、逆をを外側として、場に並べられたカードの外側から順に1銭・2銭・3銭を上部に置く。
ゲーム進行上山札が減り3枚に満たない場合2枚なら外側から1銭・2銭、1枚なら1銭を隣に置く。
これが終えたら次の 営業 の行程に移る。



例:





2.営業
寄席の亭主が営業の指示を行う行程。
初回は先手番から順に以下3つのアクションのうち1つを実行する。
(初回以降手番順は常に交互の連続性を維持する。
例えば、プレイヤーAの手番で営業の行程を終えたら、
本席・補充の行程を挟み再び営業の行程が来た時プレイヤーBの手番から開始される。)

・雇用
場から演者を雇い入れるアクション。
場に並ぶカードの最も外側の1枚を参照し、
カード右上に記されたコスト分だけ所持してる銭を支払い、そのカードを獲得する。
獲得したカードは自分の手前に表側にして並べて置く。
獲得前にカードの上部に置かれていた銭は、次のカードの上部の銭に加える。
獲得したのが場に並ぶ最後のカードの場合は上部に置かれていた銭は質屋に置かれる。

例1:

例2:




・金策
銭を工面するアクション。
場に並ぶカードの一番外側の1枚の上部に置かれた銭を取り所持銭に加える。
その後、取った銭の下部に置かれてたカード1枚は捨札にする。

例1:




・興行
寄席の臨時営業を行うアクション。獲得したカードに書かれた興行を1つ実行できる。


以上のアクションを交互に繰り返し、場のカードが無くなったら
 補充 の行程に戻る。山札が無い場合は次の 本席 の行程に移行する。



3.本席
月末や年末年始の客入りが多い興行日の行程。
各人獲得済みのカードに書かれた興行を実行できる。(順番でなく一斉に行って良い)
可能であれば複数の興行を実行できるが、その場合は1つの興行を実行処理した後に
(実行した興行のカードを捨札にした状態で)次の興行を実行処理する。
各人可能な興行を全て実行した後、残った獲得済みカードで右下に去扇マークがあるものは全て捨札にする。
去扇の上に描かれた置き銭の数だけ質屋から銭を取り所持銭に加える。
最後に捨札をひっくり返し新たな山札にする。
(通常シャッフルはしないが互いの同意の上でシャッフルを行っても良い)

ここまで処理したら再び 補充 の行程に戻る。3度目の本席の場合ここでゲーム終了。



■勝利条件
3度目の本席を終えたらゲーム終了となる。
勝利点の多い方が勝利者となる。同点の場合は所持銭が少ない方が勝利。
それも同じの場合は一席設けて笑いを多くとった方を勝ちとする。
また、営業の行程中、あるいは1度目または2度目の本席の行程終了時点に
3点以上の差が付いた場合は即座に勝利点が大きい方を勝ちとする。


■宵越しの銭制限
火事の多い江戸では必要以上の銭は無用とする見方もあった。
ゲーム中所持銭は10銭を上回ることは無い。
10銭を超過する場合は即座に超過分を質屋に置く。
10銭の超過はできないが、金策などの銭獲得の処理を行うことはできる。
(その場合は実行後すぐ超過分を質屋へ)


■演目
銭は天下の回りものだが芸は一生もの。
カードに書かれた演目の内容はそのカードを獲得し手前に置かれている状態であれば何度でも永続的に効果を得られる。
効果の使用タイミングは指定が無ければいつでも使用を宣言しても良い。


■興行と勝利点
興行実行時、捨札となるのは興行内容が書いてあるカードのみ。
興行条件に必要な他のカードは残る。 

例:


勝利点はダイスの目を使ってカウントし、提示しておくと良い。(万一12点を超える事態になってもその分も何らかの手段で記録すべし)

■注意点
ゲーム中、営業の手番順は常に交互の連続性を維持するが、
補充や本席を挟むとどちらの手番からか分からなくなる場合がある。
行程が移る前に次の手番の人は指でキツネの形などを作っておくと良い。
または、深夜の蕎麦屋のように手番をごまかされるのも小粋である。
どうしても気になる場合は、常に最初に決めた先手から営業をはじめるのも良いだろう。


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著作 shownanrocketiaz 2019