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テキスト版マニュアルはこちら(PDFファイル/A4サイズ4ページ:MSゴシック対応)

■■■■■■ 目次 ■■■■■■
・事前工作
・用語
・ボードの各部名称
・州のユニット配置制限
・戦闘状態と制圧
・ユニット最大編成数
・被害マスのアイコン
・ゲームの準備
・ゲームの進行
・ドローフェイズ
・イニシアチブフェイズ
・アクションフェイズ
・戦闘処理フェイズ
・勝利判定フェイズ
・物資補充フェイズ
・徴兵フェイズ
・物資ダイス
・手札
・司令官の解任とリーの疲労
・カード効果の補足
・ダイスの出目の修正
・秘匿情報
・ヴァリアント

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■事前工作


ゲーム前にコンポーネントを使用できる状態にするため以下の作業を行う。





・ユニットのコマは3Dプリント品なので、開封時は底面のベースに付いたままです。
 事前に上の画像のようにベースからはがして使用します。
 少し硬い場合がありますが、手でむしるようにはがして下さい。
 ベースに接地していたコマの面は荒くなるので、コマが縦に立たないほどであれば、
 ヤスリなどで削って平らにしてください。



■用語


【VP】
勝利点。蓄積せず、毎ラウンド勝利判定フェイズでの状態のみ集計を行います。

【成功値】
3+ 4+ などの数値。ダイスロールで数値以上の出目で成功判定になる。本作では徴兵時にこれを扱う。

【ユニット】
凸型のコンポーネントがユニット。灰色を南軍ユニット、青色を北軍ユニットと呼称する。

【司令官ユニット】
丸い突起が付いたユニットのこと。通常のユニットと同様に扱うが、戦闘時特殊な効果が得られる場合がある。

【アパラチア山脈と大西洋】
ユニットの進入/配置/通過が不可能なエリア。

【東部】
アパラチア山脈より右側の境界州、ウエストヴァージニア/メリーランド/ヴァージニア/ノースカロライナのこと。

【西部】
アパラチア山脈より左側の境界州、ケンタッキー/テネシー/ミズーリ/アーカンソーのこと。

【デラウェア州】
メリーランド州に書かれた点線はデラウェア州を表わしているが、
ゲームの都合上メリーランド州として扱う。

【隣接】
ボード上の黒線をまたぐ地域同士は隣接した州として扱う。





■ボードの各部名称






■州のユニット配置制限


南軍州には南軍ユニット、北軍州には北軍ユニットのみ進入できる。
南軍州・北軍州には1ユニットのみ配置できる。


南軍側境界州と北軍側境界州には両軍のユニットが進入できる。
いずれの境界州も、南軍3ユニットまで、北軍3ユニットまで、
合計最大6ユニットまで配置する事ができる。




■戦闘状態と制圧


いずれかの境界州で、自軍ユニットと敵軍のユニットが配置されてる場合、
この境界州に配置された全ユニットは戦闘状態になる。
いずれかの境界州で、自軍のユニットのみ配置されている、
あるいは敵軍のユニットより多くの自軍ユニットを配置してる時、
その境界州を自軍が制圧している状態になる。
すなわちこれは、
両軍同じ数のユニットが配置されている時は戦闘状態になり、
両軍のユニットが配置されていてかつ自軍ユニットが多い場合は戦闘状態であり
自軍がその境界州を制圧した状態にある。

上の例では、ミズーリ州は戦闘状態だが北軍が制圧した状態にある。


■ユニット最大編成数


南軍北軍ともにボード上に配置できるユニットの数は最大10個まで。
ゲーム開始時は最大編成数は10となる。
ゲーム中に被害マーカーが動き、最大編成数が減る場合がある。
最大編成数が低下した時、即座に配置されたユニットを取り除く必要はない。
しかし、徴兵フェイズ時に最大編成数を上回る徴兵ができなくなる。



■被害マスのアイコン


STARTと書かれたマスより上が北軍側のマス、下が南軍側マス。
北軍側マスの凸マークは北軍のユニット最大編成数の減少を表わし、
灰色の☆マークは南軍のVPの加点を表わす。
南軍側マスの凸マークは南軍のユニット最大編成数の減少を表わし、
青色の☆マークは北軍のVPの加点を表わす。
  


■ゲームの準備



・コーヒーを飲む時、入れる砂糖の量が多い方が南軍を担当し、
 もう一人が北軍を担当する。
 両者の間、場の中央にボードを配置する。
 灰色の州が描かれてる側を南軍プレーヤに向けると良い。



・南軍プレーヤは司令官カード"@ロバート・E・リー
 (裏は Aロバート・E・リー(疲労))"を取り、
 @ロバート・E・リーを表にして手前に提示して置く。
 北軍プレーヤは残り2枚の司令官カードを取り、重ねて、
 上は @ジョージ・B・マクレラン を表にし手前に提示して置く。




・南軍プレーヤーは南軍カードを北軍プレーヤは北軍カードを全て取り
 シャッフルし、山札として場の横に置く。
 以降これらを南軍デッキ、北軍デッキと呼称。
 各デッキの横を捨場としゲーム中使用済みになったカードは
 表側にしてここに積まれる。
 ゲーム中、デッキが無くなりカードが引けなくなった時は、
 横の捨場のカードをシャッフルし新たなデッキを作りそこから引く。




・南軍プレーヤは16個、 北軍プレーヤは18個のダイスを取り、
 手元に置く。以後これを物資ダイスと呼称。
 余ったダイスはボードの横にまとめて置く。以後これをストックと呼称。




・1つのマーカーを被害マスのSTARTと書かれたマスに置く。
 以後これを被害マーカーと呼称。
 もう1つのマーカーを大統領の不信マスのSTARTと書かれたマスに置く。
 以後大統領の不信が上昇するごとにこのマーカーを反時計回りに進める。
 最後のマーカーはラウンドマスのSTARTと書かれたマスに置く。

 

・北軍プレーヤは全ての北軍ユニット、南軍プレーヤは全ての南軍ユニットを取る。
 南軍プレーヤから交互に1ユニットづつ、自軍側の境界州に配置していく。
 (ユニットの配置制限を守って配置する)
 南軍が8ユニット、北軍が7ユニット配置し終えたら、残りは手元に置きゲームスタート。





■ゲームの進行


ゲーム進行は以下の順に実行する。


1.ドローフェイズ
2.イニシアチブフェイズ
3.アクションフェイズ
4.戦闘処理フェイズ
5.勝利判定フェイズ
6.物資補充フェイズ
7.徴兵フェイズ


ラウンドは以上の7つの行程で進行し、ゲーム終了まで繰り返します。
以下各フェイズの詳細。

■ドローフェイズ


南軍プレーヤは南軍デッキから、北軍プレーヤは北軍デッキから
2枚づつ引き、手札に加える。
この時、ノースカロライナを制圧してるプレーヤは追加で1枚引くことができる。
両者とも引いたら次のフェイズに移る。


※ノースカロライナの +□ のアイコンは追加でカードを引ける事を表わしている。



■イニシアチブフェイズ


両プレーヤともストックからダイスを1個づつ取り、
ダイスロールを行う。出目が同じなら再度ダイスロールを行う。
出目が大きいプレーヤが、先行を取るか後攻を取るかを決める。
使用したダイスはストックに戻す。
先行のプレーヤが決まったら次のフェイズに移る。




■アクションフェイズ


先行のプレーヤから順に手番を回しアクションを1回づつ実行する。
アクションを実行できる数は現在提示している司令官カードに
記されているアクションの回数になる。
片方のアクションが先に全て終えてしまったら、
続けてもう片方が残りの回数分を連続で実行する。

 

1回のアクションは以下の中から1つ選び実行。



【移動】
戦闘状態ではない自軍のユニットを隣接する州へ移動させる。




【防戦】
自軍側境界州の自軍ユニット1つを立てて防戦状態にする。
このアクションは1つの自軍側境界州につき
1ユニットまでしか実行できない。



【退却】
戦闘状態にある自軍ユニット1つを選択し、
隣接する自軍州または自軍側境界州へ移動させる。
(移動先の自軍側境界州が戦闘状態でも可能)
この時、移動する前にストックからダイスを取り
ダイスロールを行う。3以上なら成功。 そのまま選択したユニットを移動させる。
3未満なら失敗。
この場合、被害マーカーを自軍側に1マス進めてから
選択したユニットの移動を行う。
あるいは、選択したユニットを取り除く。
また、ダイスロール前に手札を1枚捨てることで、
ダイスロールを成功したものとして処理してもよい。
  



【パス】
何もせず相手に手番を回す。

これらとは別に、カード効果によって
アクションを消費する場合がある。
その場合も実行後に相手に手番を回す。

両プレーヤとも司令官カードの回数分アクションを実行したら、
次のフェイズへ移る。




■戦闘処理フェイズ



戦闘状態にある境界州の番号順に戦闘処理を行います。
戦闘処理を行うのが自軍側の境界州のプレーヤが守備側、
もう一方が攻撃側を必ず担当する。
戦闘処理の手順は以下

・戦闘処理を行う境界州に配置された自軍ユニットに
  等しい数のダイスをストックから取り、
  両プレーヤともボードの横(ストックとは逆)に並べる。
  防戦状態の自軍ユニットがある場合は
  そのプレーヤは追加で1つダイスを取り、同様に並べる。
  これら並べたダイスは"戦闘ダイス"になる。

・戦闘開始時に使用するカードがあれば、
  このタイミングで攻撃側から順番に使用する。

・攻撃側から、戦闘処理を行う境界州に配置された
  自軍ユニット1つにつき2個まで
  手元から自軍の物資ダイスを戦闘ダイスに追加することができる。
  続けて同様に守備側も行う。

・攻撃側からダイスロールを行う。
  並べた自軍の戦闘ダイスを一斉に全て振る。
  振った後、そのダイスの中から任意で最低1個(最大で全部)を取り出し、
  出目を保持したまま横に並べておく。これを確定ダイスと呼称。
  残った戦闘ダイスで同様にダイスロールを繰り返し、
  全てが確定ダイスとなるまで続ける。
  ダイスロールで6の出目が出た時、確定ダイスにする代わりに
  被害ダイスとして別に並べることもできる。
  確定ダイスの中で最も多い同じ出目のダイスの個数が戦闘力となります。
  ここまで攻撃側の処理が終えたら、続いて同様に守備側も行う。

・攻撃側と守備側の戦闘力を比べ、大きい方が戦闘に勝利する。
  同じであれば戦闘力のダイスの出目が大きい方が勝利。   それも同じであれば戦闘は引分け。
  敗北側は、戦闘処理を行った境界州から自軍ユニットを1つ取り除きます。
  もし、戦闘力で2倍の差がついた場合は2つ取り除きます。
 (敗北したプレーヤがどの自軍ユニットを取り除くか決められる)
  続いて、攻撃側と守備側の被害ダイスの数を比べます。
  少ない方の軍側に被害マーカーを1マス進める。
  更に、北軍プレーヤが戦闘処理で敗北した場合、
  大統領の不信マスのマーカーを1マス進める。
  最後に戦闘処理で使用した全てのダイスをストックに戻す。


以上の処理を戦闘状態にある全ての境界州で1度づつ行ったら次のフェイズに移る。




●戦闘処理の例●




北軍側境界州ウエストヴァージニアで戦闘処理を開始。
北軍側境界州なので南軍が攻撃側になる。



北軍は2ユニット、そのうち1つが防戦状態なので
合計3個の戦闘ダイスをストックから取る。
南軍は3ユニットなので、3個の戦闘ダイスをストックから取る。



南軍は司令官カードのアビリティが発動。
北軍は北軍カードを使用。



南軍は司令官カードのアビリティでストックから戦闘ダイスを1個追加。
北軍は北軍カード"ポトマック軍"でストックから戦闘ダイスを1個追加。



攻撃側の南軍から物資ダイスの投入を決める。
今回は南軍は3ユニットが参戦しているので最大6個まで投入できるが、
この後控える別の州での戦闘にも備えて4個の投入にとどめた。



続いて物資ダイスの数に余裕がある北軍は、
2ユニット参戦しているので最大数4個の物資ダイスを投入。
両軍4個の投入となり、戦闘ダイス数も同じ8個で確定した。



攻撃側の南軍からダイスロール開始。戦闘ダイス8個を一斉に振る。
出目は 5.4.3.3.3.2.1.1
この中から 3.3.3 を確定ダイスに並べた。



南軍は残る5個のダイスを振る。
出目は 6.5.3.3.1
この中から 3.3 を確定ダイスに並べ、6を被害ダイスに並べた。




南軍は残る2個のダイスを振る。
出目は 5.1
ここで南軍は南軍カード"T.J・ジャクソン"を使用し、出目6を追加。
出目は 6.5.1  となった。
この中から6を被害ダイスに並べた。



南軍は残る2個のダイスを振る。
出目は 5.2
この中から5を確定ダイスに並べた。



南軍は残る1個のダイスを振る。
出目は 6
この中から6を被害ダイスに並べた。


結果南軍は 確定ダイスの中で最も多い出目3のダイスが戦闘力となり、
その個数から戦闘力5となる。
被害ダイスは3個。


続いてダイスロールを終えた北軍は、
確定ダイスで最も多い出目5が戦闘力となり、
その個数から戦闘力5となる。
被害ダイスは1個。

   
戦闘力が同じであるため、その出目を比べ南軍が3北軍が5となり.
戦闘は北軍の勝利。南軍はユニット1つが取り除かれた。
被害ダイスは南軍の方が多かったため被害マーカーを北軍側に1マス進めた。
戦闘は北軍が勝ったものの手痛い被害も受けた結果となった。
そして最後に、使用したダイスを全てストックへ片づけた。

続いて次の境界州で戦闘処理が行われる・・・





■勝利判定フェイズ


現時点でのVPを集計する。
1〜3ラウンド目であれば、
南軍プレーヤが制圧してる境界州のVPに被害マーカーが置かれたマスのVPを加算。
南軍プレーヤが10ポイント以上になっていたら即南軍の勝利となりゲーム終了。

4ラウンド目の場合は、同様に北軍プレーヤもVP集計を行う。
南軍プレーヤのポイントが上回っていれば南軍の勝利、
北軍プレーヤがポイントを上回っているあるいは
同じなら北軍の勝利でゲーム終了となる。

VPは蓄積せず、常にこのフェイズ時点での状態を集計するので注意。

集計を終えゲーム続行であるなら次のフェイズに移る。





■物資補充フェイズ


北軍プレーヤは6個、南軍プレーヤは5個
(両軍とも自軍州の数と同じ)
ストックからダイスを取り自分の物資ダイスとして手元に置く。
この時、ケンタッキー州かテネシー州を制圧してるプレーヤは
追加で1個づつ物資ダイスを加える。
両プレーヤとも物資ダイスを取ったら次のフェイズに移る。




■徴兵フェイズ


先行プレーヤから行う。
任意の順番でユニットが置かれていない全ての自軍州で
1回づつ徴兵ダイスロールを行う。
徴兵ダイスロールを実行する自軍州を選択し、
ストックからダイスを1個取りダイスロールを行う。
出目が自軍州に書かれている成功値の条件を満たした場合
手元の自軍ユニット1つ(あるいは司令官ユニット)を選択した自軍州に配置する。
成功値の条件に満たなかった場合は失敗で何も起きない。
すべての自軍州で1度づつ徴兵ダイスロールを実行するかあるいは
自軍ユニットの最大編成数以上に達した時に処理を終了。
(徴兵フェイズ開始時から最大編成数以上に達してる場合もある。
この場合はフェイズ中そのプレーヤは何もしない)
続いてもう片方のプレーヤが同様に実行し、このフェイズを終える。
使用したダイスはストックに戻す。




上記1〜7のフェイズを終えたら、次のラウンドに進む。
ラウンドマーカーを1マス進め、全ての防戦状態のユニットを通常の状態に戻す。



◆物資ダイス


両軍とも物資ダイスの所持上限は18個まで。
超過する分の処理は無効になる。
また、ダイスロールで使用済みのダイスを回収する時は
ストックに必ず戻す。
基本的に使用した物資ダイスは処理後に戻ってこない事に注意していただきたい。




◆手札


手札の枚数に制限は無い。
カードを引く時、デッキも捨札も無くなってる場合は
これ以上引くことができない。
カード右上のアイコン、銃を構える兵士は戦闘処理フェイズに使えるもの、
凸型はアクションフェイズ中に使えるものを表わしている。




◆司令官の解任とリーの疲労


戦闘の結果、司令官ユニットがボード上から取り除かれた場合、
そのプレーヤは司令官カードを次の番号の司令官カードに提示し直す。
大統領の不信マスをマーカーが一周し、STARTマスに止まるか通過した場合、
北軍プレーヤのみ司令官カードを次の番号の司令官カードに提示し直す。
北軍プレーヤの司令官カードがCユリシーズ・S・グラントを提示してる時は
北軍プレーヤは上記の処理を行わない。
南軍プレーヤもAロバート・E・リーを提示している時は同様に処理を行わない。




◆カード効果の補足


ダイスの出目を修正できるカード効果の対象は
自軍が扱うダイスのみ。
戦闘中、相手のダイスに影響を与える効果は無い。
1つの境界州における戦闘処理中、
使用できるカードは両軍とも1枚までで、
これは戦闘開始時と戦闘終了時の効果も含む。
司令官カードの効果と併用は可能。



◆ダイスの出目の修正


何らかの効果でダイスの出目に修正を加える時、
6を上回る分と1を下回る分は無効となる。
ただし、実行することはできる。



◆秘匿情報


このゲームにおいて手札のみが秘匿情報であり、
その他は公開情報である。



◆ヴァリアント


好みで以下のヴァリアントを加えてプレイしてもよい。
・物資ダイスの上限を20個にし、南軍18個/北軍20個でスタートする。
・イニシアチブフェイズ開始時、一時的に物資ダイスの所持数を手で隠すなどして
 秘匿情報とし、両者自軍の物資ダイスを任意の個数だけ握り込み、一斉に公開する。
 この個数だけイニシアチブフェイズでのダイスロールの出目の数に足す。
 引分けになって再度ダイスロールする場合も同様に個数分だけ出目に足す。
 最後に握り込んで公開したダイスはストックに戻す。





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著作/shownanrocketiaz 2023